鉄道写真と飛行機写真の撮影紀
2007年の表紙写真集
今、あなたといる幸せ……
決して、クリスマスの時だけではないのだけど、この時期だからこそ、改めて想ってしまうのです。今、となりにあなたがいるという幸福……。やがて明ける新しい年は、全世界の人々が笑顔に包まれるように、愛する人と笑い合えるように、そう心の中で祈りながら……。
心も洗う、「千」の海……
これまで地方ばかり撮影してきたぼくだが、最近故郷千葉の海辺の光景を撮り始めた。九十九里に代表される砂浜だけではなく、岩場や入江など、千葉の海岸風景は実に豊かで、その度にぼくは心を奪われる。今日も新たな出逢いを求めて、ぼくは海辺に車を走らせる。
いざ高らかに、出発を……
春は、新出発の季節でもある。新しいことを始めるとき、一番大切なのは最初の出足である。最初の勢いで、その後の坂を越えていけるかが決まる。さぁ、汽笛も高らかに、ドラフト音も勇ましく、大きく前進していこう。SLは、ぼくにそれを教えてくれた。
花と海の楽園へ……
「花と海 心やすらぐ 千葉の旅」をテーマとするちばDCに合わせて、年明け以来、何度も内房路を駆け巡った。これほどまでに、一つの地域に通いつめたことは今までなかった。通いつめれば通いつめるほど、故郷千葉は、まさに「花と海の楽園」なのだ、と実感した。
春の息吹、感じて……
小さなディーゼルカーは、山あいの少し暗い渓谷沿いを抜け、平野に降りてきた。カーブを曲がった瞬間、飛び込んでくるこの絶景。春ってそういうもの。厳しく長い冬のトンネルを抜け、カーブを曲がったその向こうには、喜びに満ちた春爛漫の景色が待っている。
本日も、お散歩日和……
一年のうちで最も好きな月は? と問われたら、それは桜の4月ではなく、紅葉の11月でもなく、間違いなくぼくは、この5月と答えるだろう。まぶしい新緑、鮮やかなツツジや藤の花。晴天も多いこの月は、一年のうちで、最もお散歩が気持ちいい月でもある。
心地よき、みどりの風……
最近、田園風景を撮ることが好きになった。何といっても、ここには人々の息吹がある。やさしげな息吹が実に心地よい。田んぼのあぜ道に立って列車を待っていると、農家のおじちゃんが、耕耘機に乗ってやってきた。何の変哲もない田園風景が、絶景に変わった瞬間だった。
涼風、求めて……
梅雨が明ける前は「早く梅雨が明けて、暑い夏を満喫したい」なんて言っていても、 梅雨が明けたら「早く涼しくなってくれぇ」……勝手な人間である。暑いビーチで疲れた時は、 水族館に行くといい。大水槽で泳ぐ魚たちに、心癒されること間違いなし。
青き海に、心は躍る……
海を望む高台へ上がる。よく晴れた日の海は、本当に青くて、実に気持ちがよい。そういえば、9月という季節は、少し風も涼しくなって、空も高く晴れ渡り、 でもちょっぴり夏の雲なんかが残ってたりする魅力的な季節だ。よく晴れた休日には、また海を見に行ってみようと思う。
忘れ得ぬ、想い出を……
最近、専らぼくは海沿いを訪れている。昼間は海沿いを走る鉄道を、そして夕方には暮れなずむ海の風景を。海沿いの絶景は昼も夜も問わずぼくに鮮烈な印象を与えてくれる。今年の秋は、いったいどんな忘れ得ぬ 夕景に出逢うことができるだろうか。
秋空の下、赤とんぼ走る……
姫新線……沿線の龍野市が童謡『赤とんぼ』の作者三木露風の出生地だったことにちなんだ、通称「赤とんぼ列車」が秋空の下を行く。線路端では、こちらも負けじと真っ赤に咲いた彼岸花が彩りを添えていた。
地上の銀河を見下ろして……
山を登って夜景を見るなら、空気の澄んだ冬がおすすめだ。キラキラと、まるで星のように輝く街並みを 観ているのは飽きない。ぶるっと寒さを感じた時に飲むココアの暖かさも、たまらないんだな、これが……。