鉄道写真と飛行機写真の撮影紀

2015年の表紙写真集

2015年1月の表紙

希望の明日へと飛び立とう

飛行機は、常に逆風に向かって飛び上がる。その方が、より高く飛んでいけるからだ。人間もまた同じ。逆風が吹き荒れている時の方が大きく成長できるのだとぼくは思う。大丈夫、ぼくたちには風が吹いている。やさしく強く、上昇気流へあなたを乗せる。 2015年2月の表紙

最後の冬を駆ける

2015年3月、いよいよ北陸新幹線が開業する。東京から金沢までわずか2時間半。北陸がグッと近くなる。その反面、在来線は第三セクターへ移管され、北陸路を駆けてきた多くの列車が別れを告げる。彼らに「ありがとう」を云いたくて、旅に出てみた。 2015年3月の表紙

春風をこの胸に

3月という月は冬から春へと移りゆく、いうなれば、次へのステップの助走期間であると最近ぼくは思い始めている。3月中旬、春の先頭ランナーともいうべき菜の花が咲き香っていた。ようやく来た春風を、この胸いっぱいに吸い込んだ。 2015年4月の表紙

たくさんの希望を乗せて

春がやってきた。希望の春だ。新入生も、就活生も、新入社員も、そして第2の人生を歩み始めた人々も、不安はいっぱいあるけれど、それを補って余りある希望が君たちを包み込む。いつもの通勤電車も、たくさんの希望を乗せてちょっとうれしそうだ。 2015年5月の表紙

波打ち際を、ゆっくりと

輝くような白い砂浜に、エメラルドグリーンの海が広がる。波はほとんどなく、静かに、どこまでも穏やかに寄せては返していた。列車待ちの間、少しだけ砂浜を散歩してみた。打ち寄せるさざ波に、日常のいろいろなことが流れていってくれた気がした。 2015年6月の表紙

爽快なり天空の城

駐車場からかなりの急坂を息を切らせながら登る。まだ登るのか、まだ先があるのか、いっそのこと、あきらめて引き返そうか。そんな思いを断ち切らせながら登りきると、見えた。竹田の街並みを見下ろす高台だ。実に爽快な眺め。来てよかった、心の底からそう思った。 2015年7月の表紙

永遠に駆けよ、北越の道

北陸新幹線が開業して大きく様変わりした新潟県北越地区の海岸部。直江津以西の北陸本線は第三セクターえちごトキめき鉄道へ移管された。沿線を走る列車も大きくその姿を変えたが、この風景の素晴らしさだけはいつまでも変わらないでほしい。 2015年8月の表紙

麦わら帽子が似合う夏

うだるような暑さの日だった。陽が西に傾いても、その暑さは変わらない。セミの鳴き声はさらに増したようにさえ思う。やがて列車がやってきた。熱さを感じさせる風を運んできた列車を見送ると、ふと、麦わら帽子をかぶって遊びまわった少年時代が思い出された。 2015年9月の表紙

きらきら光る、黄金の旅路

早いもので、bracing worldを開設してから、10年の佳節を迎えることができた。相変わらずの下手の横好きだが、時として神に出逢ったかのような絶景に出くわすことがある。この時もそうだ。神々しき鳥海山の勇姿に、まさにぞくぞくしながら撮った一枚である。 2015年10月の表紙

秋風に揺れる花々

関東鉄道常総線三妻-南石下。線路端にはコスモスが咲き連なり、遠くにはススキ野原も見える。先般の鬼怒川堤防決壊でこのエリアは水没被害を受け、いまだに復旧の見通しは立っていない。いつの日か、また花々が秋風に揺れる日を信じて、ぼくは心から応援したい。 2015年11月の表紙

のんびり秋の小旅行

列車本数の少ないローカル線の撮影では、車で行った方が枚数を稼げる。でも、紅葉期の渓谷沿いは決まって渋滞の名所。そんな時は列車に乗っていくに限る。来た列車に乗って、降りたい駅で途中下車。そんな小さな旅も面白い紅葉期の列車旅だ。 2015年12月の表紙

どんな宝の石よりも

仕事を早く切り上げて埠頭へと向かう。今日は間に合いそうだ。見事な夕暮れと対岸の摩天楼がぼくを出迎える。キラキラと輝く大都会の夜景は、どんな宝の石よりも美しく、そしてあたたかに一日の終わりを迎えた人々を癒してくれる。