鉄道写真と飛行機写真の撮影紀

2025年の表紙写真集

2025年1月の表紙

すすめ、吹雪の中までも

東海道新幹線で一番の難所は関ヶ原越えだ。岐阜羽島から米原まで、景色は途端に雪景色へと変わる。米原付近で大雪となったこの日、遅れがちな東海道新幹線は、それでも、猛吹雪をものともせず、轟然と進んでいった。
2025年2月の表紙

テールライトよ、永遠に

峠越えを間近に控えた山間の小駅・那岐。夜のとばりが降りると物音ひとつしない。やってきた智頭行の単行列車には誰も乗っておらず、寂しげにテールライトが遠ざかる。厳しい利用状況だが、この景色が永遠に続くことを願ってやまない。
2025年3月の表紙

北の大地に、春来る

意外なことに、菜の花の作付面積で全国上位を独占しているのは北海道だ。中でも、滝川、岩見沢、そして安平の菜の花は有名で、春には線路沿いにも広大な菜の花畑が広がる。北の大地にやっと来た春。喜びをかみしめて列車は目的地へと向かう。
2025年4月の表紙

最西端のさくら列車へ

日本本土最西端の駅・たびら平戸口を有する松浦鉄道は、浦ノ崎駅をはじめとして、桜の名所がたくさんあることでも有名だ。北松浦半島をぐるりと回り込みながら走る長大ローカル線で、桜花爛漫の季節を迎えた沿線をゆっくりと巡った。
2025年5月の表紙

山にも川にも清き風

新庄から余目まで、最上川沿いを走る陸羽西線。沿線に建設中の地域高規格道路の工事が遅れ、運休期間が延びている。月山や鳥海山、そして何より最上川が沿う絶景路線に、一陣の清き風が一日も早く吹くことを心待ちにしていたい。
2025年6月の表紙

砺波の風は涼やかに

しっとりとした田園風景と、国鉄型気動車を撮りに行きたい。行先に選んだのは富山県を走る城端線。散居村で知られる砺波平野をのんびりと走るローカル線だ。古い蔵と民家によく似合う国鉄型の車両が、涼やかな風の中を駆け抜けていく。