鉄道写真と飛行機写真の撮影紀
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疾風怒濤の雪煙
雪は降ったりやんだりを繰り返していた。北海道特有の軽い雪、列車は雪を舞い上げながら走ってくる。長都駅で撮影していると、DF200・通称赤熊の貨物列車がやってきた。疾風怒濤の雪煙を巻き上げて、轟然と突っ込んでくる列車は大迫力だった。
白銀の野を軽やかに
雪が積もる真っ白な畑には、キタキツネか、はたまたリスか、動物の足跡が続いていた。その向こう、まもなく日が沈もうとする淡い景色の中を、1両きりの列車が駆けてくる。乗客は数えるほど。白銀の野を軽やかに、静かに走り去っていった。
播磨路に春を探して
播磨平野のど真ん中を走る、わずか13kmちょっとの小さなローカル鉄道が北条鉄道だ。ある春の休日、播磨路を巡ってみたら、菜の花や桜など、春の花々がたくさんあふれていた。のどかな景色、小鳥のさえずり、気持ちのいい季節の幕開けだ。
春もまぶしき、山越えの道
山梨県に入ってずっと山の中を走ってきた中央本線が甲府盆地に出るところ、そこが勝沼だ。トンネルを抜けると急に現れる甲府盆地の絶景が乗客を楽しませる。そして駅にはたくさんの桜が咲き誇り、そのまぶしさに、山越えの疲れは吹き飛んでいく。
いざ、さわやかな大空へ
高松空港の南にあるさぬきこどもの国。5月になると滑走路脇の園地では真っ赤なポピーが咲き誇る。日本でも有数の美しさを誇る空港から、いざ、さわやかな大空へ。五月晴れの青い空の下、たくさんの花に見送られ、飛行機が元気よく飛び立っていった。
みどり豊かな清流の路
日本には、川に沿って山へと分け入っていくローカル線が数多くある。その中でも、とりわけ美しいと個人的に思っているのが錦川鉄道だ。夏場、みどり豊かな山の中で、清流・錦川に沿って進むローカル線に乗って、のんびり旅をしてみたい。
穏やかな海を眺めて
夏の短い間だけ営業する田井ノ浜臨時駅。目の前には田井ノ浜海水浴場が広がる。近くの高台に上がると、美しいエメラルドグリーンの海と、そのすぐ脇を駆けていく列車が見えた。穏やかな海を眺めながら、ゆっくり進む普通列車の旅。最高の夏が来た。
鮮烈な赤、九州の夏
JR九州のコーポレートカラーは赤である。火の国・九州を象徴する色だ。他のJR各社とは一線を画す派手な車両が特徴だ。ローカル列車もこの通り。真っ赤な車両がのんびりゆっくり走っている。鮮烈な赤の車両は、九州の夏によく似合う。
ひなびた秋の上州路
高崎からネギで有名な下仁田までを結ぶ上信電鉄。終点の少し手前までは関東平野の西の端を走る。沿線にはそこかしこに田園が広がる。当然、秋には黄金の稲穂が出迎えてくれる。のどかで、ひなびた秋の上州路を、列車はゆっくりと走る。
絶景は山登りの後に
松山空港の背後にそびえ、海と飛行機を絡めて撮ることができる垣生山。松山に来た際にはぜひとも立ち寄りたいスポットだ。ところがそのアクセスが大変。急な坂をひたすら登る。しかし壮絶な山登りの後に待っていたのは見事な絶景でした。
錦秋ノスタルジア
もう間もなく沈もうとする西日が、黄色く色づいたイチョウをやわらかく照らしていた。森の中を抜けてやってきたのは50年戦士の古いディーゼルカー。ローカル列車に乗って、ノスタルジックな錦秋の季節を存分に味わってみたい。
ナイトレイルミュージアム
かつて、製紙工場などからの貨物列車で賑わった岳南電車。貨物輸送は10年ほど前に廃止されたが、岳南富士岡駅には往時の機関車が展示されていた。そこはまるで機関車博物館。夜のレイルミュージアムは不思議な雰囲気に包まれていた。
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