鉄道写真と飛行機写真の撮影紀

2022年の表紙写真集

2022年1月の表紙

孤高の山男、木曽路に挑む

内陸県である長野県の石油製品の80%は貨物列車で運ばれてくる。長野の経済を支えるため、中央西線に運転される石油専用貨物列車。雪深く、険しい山道が続く木曽路に挑むのは山男の異名を持つEF64。孤高の誇るその姿は文句なくかっこいい。
2022年2月の表紙

雪の山あい、力を込めて

陰陽連絡の大幹線である伯備線。特急やくも号に加え、貨物列車も陰陽連絡の大切な足として運転される。雪が積もる山間部、EF64けん引の貨物列車がやってきた。この先は谷田峠、陰陽国境だ。雪の山あい、力を込めて、列車は峠道に挑む。
2022年3月の表紙

足柄平野に春風吹いて

いろいろなサイトで見かけていて、長年行ってみたかった場所があった。小田急線栢山-富水間の菜の花畑だ。現地に着くと広大な菜の花畑が線路端に広がっていた。バラエティ豊かな特急車両が春風を切って足柄平野を駆けていく。
2022年4月の表紙

桜花爛漫、お花見列車

桜はちょうど満開だった。きれいな青空も広がっていた。おまけに白い飛行機雲が、すっとまっすぐ伸びていた。そんな中、やってきたのは国鉄型、しかも旧新潟色特別塗装。こんな列車に乗って、桜花爛漫のお花見を楽しんでみたい。
2022年5月の表紙

種まき爺さんにご挨拶

種まき爺さん、雪解けの時期になると現れる雪形。その名の由来とも言われる北アルプスの爺ヶ岳も有名だが、最も有名なのは山形・庄内平野から望む鳥海山ではないか。左側の尾根の中腹、左向きに腰をかがめる種まき爺さんが見えるだろうか。
2022年6月の表紙

天下の嶮は、花ざかり

「箱根の山は、天下の嶮」ご存知、唱歌「箱根八里」の歌い出しである。まさにその言葉通り、昔から東海道一の難所として知られた箱根への道。今は箱根登山鉄道が強羅までをひたすら登る。梅雨の時期、沿線は紫陽花で彩られ、花ざかりを迎えていた。
2022年7月の表紙

深山幽谷、鉄路は駆ける

大分・宮崎の県境付近は山が海にまで迫る険しい一帯。日豊本線は宗太郎越えと呼ばれる峠道を辿る。その名がついた宗太郎駅は大分県最南端の駅。数軒の民家があるだけの深山幽谷にある駅だ。静かな駅を、特急にちりんが轟音とともに駆けていった。
2022年8月の表紙

最南端に咲く向日葵を

JR最南端の駅として、最近では多くの観光客が訪れる西大山駅。背後には、日本百名山、見事な円錐形の開聞岳がそびえる。10年ぶりに再訪してみたら、予想外にも向日葵畑が出迎えてくれた。最南端に咲く向日葵と、朝の通学列車を撮影した。
2022年9月の表紙

金色が似合う秋

七尾線が誇る観光列車「花嫁のれん」、第一印象は輪島塗。そして北陸・石川といえば金箔。和と美を強調した車両も金色模様が光る。思えば、周囲の田園風景もすっかり金色となった。金色が似合う秋、観光列車でゆっくりと能登路の旅を楽しみたい。
2022年10月の表紙

真っ赤な夕陽に見守られ

阿賀野川の河口に面した新潟空港28エンドは有名な撮影ポイントだ。秋には、真正面に夕陽が沈んでいく。もう間もなく日が沈もうとする頃、セントレアに向かうANA便がタキシングしてきた。真っ赤な夕陽に見守られ、飛行機はラインナップする。
2022年11月の表紙

クライマックスふらの

「今度は紅葉の時期にも来てみなよ。きっと人生が変わるから」そう言ってくれた北海道の友人の言葉のままに、中でも美しいといわれる富良野近郊の秋を訪れた。1年で最も輝く、クライマックスを迎えた富良野の紅葉風景に心を奪われた。
2022年12月の表紙

夢の国の入口へ

12月の休日、JR舞浜駅は、日本を代表する一大リゾートへと向かう人でごった返していた。ただ、私の目的は園内ではない。園の外周を走るリゾートラインだ。クリスマスを目前に控え、輝きを増す夢の国へと人々を誘う立派な公共交通機関を撮影した。